Raspberry Pi Pico W用の新規プロジェクトの作り方

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wakairo @wakairo

無印のPicoではなく「Raspberry Pi Pico W」向けの新しい開発プロジェクトの作り方の紹介です。

ベースとなるのは、ラズパイの公式C/C++ SDKドキュメントページ で紹介されている「Getting started with Raspberry Pi Pico-series」という名前のPDF の「Manually Create your own Project」の項目で紹介されている無印Pico向けのやり方です。

この無印Pico向けから変えるのは、まずtest.cの中身をpico-examples/blink/blink.cの中身とすることです。前述のPDFのtest.cはPico Wに対応していないので、Pico Wに対応しているこのblink.cのコードに差し替えます。

次に、 CMakeLists.txtでは、PDFの内容に以下の記述を追加します。ちなみに、この追加は前述のpico-examples/blink/のCMakeLists.txtを参考にしています。

if (PICO_CYW43_SUPPORTED)
    target_link_libraries(test pico_cyw43_arch_none)
endif()

最後に、一連のビルドコマンドの中で、以下のようにcmakeのところで-DPICO_BOARD=pico_wオプションを付けます。ちなみにこれは、「Manually Create your own Project」の項目で付けるように書かれています。

mkdir build
cd build
export PICO_SDK_PATH=../../pico-sdk
cmake .. -DPICO_BOARD=pico_w
make

以上でPico Wに書き込むためのtest.uf2が出来るはずですので、これを実際に書き込んでLEDが点滅したら成功です。

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