UniGetUI (formerly WingetUI)
A GUI for Winget, Scoop, Chocolatey, etc.
Topics
WingetUIにおいてVCRedistのアップデート通知が繰り返される問題とその解決策
問題
WingetUIにおいて、Visual C++ 再頒布可能パッケージ(Microsoft.VCRedist.2015+.x64)がアップデート可能であると通知されるので、WingetUIからアップデート操作をして成功と表示されたにもかかわらず、すぐにまたアップデートが可能であると通知されることが繰り返されました。
どうやら、アップデート成功という表示は嘘のようで、実際にはWingetUIからこのVCRedistのアップデートには成功していなかった模様です。
解決策
コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行したところ、アップデート通知が繰り返されることはなくなりました。
winget upgrade Microsoft.VCRedist.2015+.x64
つまり、WingetUIからアップデートが上手く行かないときは直接wingetでアップデートすると問題が解決することがあるようです。
参考
本件と関係するかは分かりませんが、以前のコメントにあるように、かつてWingetUIのインストールにおいて"Microsoft.VCRedist.2015+.x64"に関連するエラーが存在していました。
パッケージにアップデートがあったときの通知
WingetUIを以下のように設定することで、インストールしたソフトウェアのパッケージに更新があったときに通知を受け取ることが出来ます。
- 自動起動させる
- 1時間毎といった間隔を選んで、インストールしたパッケージにアップデートがあるかどうかを定期的に確認させる
- アップデートがあったときに通知させる
現在、この通知を有効にしてWingetUIを利用しているのですが、通知を受け取ってから数回の操作でサクッとソフトウェアのアップデートが出来るので便利です。
ただし、wingetを利用し始める前に既にインストールしていたソフトウェアについては、更新の通知を受け取っても、その先がスムーズに進まないことがしばしば起きています。
一度アンインストールしてwingetからインストールし直せば良いのかもしれませんが、データや設定が飛ぶリスクが気になってそう出来ていないソフトが残っています。
まっさらな状態からwingetを使っている場合は、WingetUIの通知機能を使ってソフトを最新に保つことが快適に出来そうですが、後からwingetを使い始めた場合はプッシュ型の通知よりも、自分の都合の良いタイミングでwingetコマンドを叩いた方が良いのかどうか。それとも、今は我慢で、wingetへの対応が進めば個々のアップデートでつまずくことは減っていくのでしょうか?
UniGetUI(旧WingetUI)のインストール
公式のGitHubのREADMEにも書かれていますが、
インストールはPowerShellかコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行することで簡単にできます。
winget install --exact --id MartiCliment.UniGetUI --source winget
インストーラーをダウンロードして実行することでもインストールできるようですが、せっかくwingetがパッケージ管理をしてくれるのですから、wingetコマンドからのインストールの方が良さそうな気がします。
なお、2024年10月現在、前述のREADMEでは、Microsoft Storeからのインストールが推奨(recommended)となっています。winget以外のパッケージ・マネジャーも多数サポートするようになり、利用目的がwinget以外のパッケージ・マネジャーである方への配慮として、推奨をMicrosoft Storeにしたのかもしれません。推測ですが。
(注)この問題は最新バージョンでは起きなくなったはずです
WingetUIをwinget経由でインストールしたところ、「CONCRT140.dllが見つからない」というエラーが出て正常に動作しないことがありました。
結局このエラーの解決策は、Visual C++ 再頒布可能パッケージ(VCRedist)をインストールすることでした。
なおVCRedist は、以下のコマンドを使ってwinget経由でもインストールできます。
winget install -e --id Microsoft.VCRedist.2015+.x64
表示されたエラーメッセージの全文
CONCRT140.dllが見つからないため、コードの実行を続行できません。プログラムを再インストールすると、この問題が解決する可能性があります。
参考
- 8/25に本家のGitHubでissueが立った。
- 9月下旬に修正のコミットが入った。
- 10/11にバージョン2.1.1がリリースされ、このバグフィックスもリリースに取り込まれたはず。
winget以外のパッケージ・マネジャーも多数サポートするようになってきたため、WingetUIをUniGetUIにちかぢか名称変更しますというアナウンスメントが2024/03/13に出ていました。
2024/07/03にバージョン3.1がリリースされ、リリース名が初めてUniGetUIになりましたので、名称変更が完了したものと思われます。
なお、バージョン3.0のリリースではWingetUIという名称でした。