- # Log to STDOUT by default
- config.logger = ActiveSupport::Logger.new(STDOUT)
- .tap { |logger| logger.formatter = Logger::Formatter.new }
- .then { |logger| ActiveSupport::TaggedLogging.new(logger) }
-
- # Prepend all log lines with the following tags.
+ # Log to STDOUT with the current request id as a default log tag.
config.log_tags = [ :request_id ]
+ config.logger = ActiveSupport::TaggedLogging.logger(STDOUT)
+ # Cache assets for far-future expiry since they are all digest stamped.
+ config.public_file_server.headers = { "cache-control" => "public, max-age=#{1.year.to_i}" }
# Assume all access to the app is happening through a SSL-terminating reverse proxy.
- # Can be used together with config.force_ssl for Strict-Transport-Security and secure cookies.
- # config.assume_ssl = true
+ config.assume_ssl = true
- # Show full error reports and disable caching.
+ # Show full error reports.
config.consider_all_requests_local = true
- config.action_controller.perform_caching = false
config.cache_store = :null_store
- # Disable caching for Action Mailer templates even if Action Controller
- # caching is enabled.
- config.action_mailer.perform_caching = false
params.expectで配列のパラメータを許可するには明示的に二重の角括弧([[ :属性名 ]])が必要
ちなみに、RuboCopに
require
とpermit
の組み合わせからexpect
への書き換えを自動でやってもらうことは可能ですが、配列パラメータの許可に関してはRuboCopが自動書き換えに失敗する場合があります。その理由は以下の記述は、配列のパラメータも配列でないパラメータも許可してしまうため、RuboCopとしては配列なのかそうでないのかの判定が機械的に行えないためであると考えられます。
より詳しくは、前述の記事のこちらの箇所を参照ください。
params.expectで配列のパラメータを許可するには明示的に二重の角括弧([[ :属性名 ]])が必要
Rails8では、
require
とpermit
に代わるより安全な新しいメソッドとして、strong parametersへexpect
が導入されました。expect
では、安全面への配慮から、配列のパラメータを指定する方法がpermit
に比べ厳格化されています。 具体的には、配列のパラメータを許可するには明示的に二重の角括弧([[ :属性名 ]])が必要となりました。配列のパラメータを許可する具体的な方法(引用元:
expect
のAPIドキュメント)は以下の通りです。なお、安全のためにexpectがこの二重の括弧の記法を採用した背景については、Rails 8: strong parametersの新しいparams.expectの使い方(翻訳)を参照ください。
Solid Queueとアプリで同じDBを使う時の注意点と設定
公式READMEでは、Solid Queueとアプリで同じデータベースを利用することは可能だがいくつか注意点があると記されており、問題をさけるための設定として以下が紹介されています。
また、インストールにおいても単一データベース用にいくつか作業が必要になります。
なお、本件に関する日本語情報としては、Rails Guidesの日本語版に概要の記述があります。
rails 7.2からrails 8.0への移行(アップデート、アップグレード)で必要な作業
Rails 8.0におけるlogger
config.logger
は、Railsアプリで用いるロガーの設定です。rails new
で生成されるconfig/environments/production.rbにおいて、 8.0からこの設定について以下の変更が行われました(この変更のPRその1とPRその2)。この変更により、Kamralを用いたproduction環境ではタイムスタンプが二重に表示されなくなります。既存アプリでも、production環境でタイムスタンプが二重になっている場合には、この変更を行ってタイムスタンプが1つになるようにすると良いかもしれません。
rails 7.2からrails 8.0への移行(アップデート、アップグレード)で必要な作業
Rails 8.0におけるactive_record.attributes_for_inspect
config.active_record.attributes_for_inspect
は、Active Recordオブジェクトのinspectに関わる設定です。rails new
で生成されるconfig/environments/production.rbにおいて、 8.0からこの設定を行う以下のコードが追加されました(この変更のPR)。このコードの追加により、production環境ではinspectの結果に基本的にidのみが含まれるようになります。この設定はproduction環境でのパフォーマンスの悪化をさけるための変更に端を発していますので、既存アプリでもこのコードを追加すると良いかもしれません。
rails 7.2からrails 8.0への移行(アップデート、アップグレード)で必要な作業
Rails 8.0におけるaction_mailer.perform_caching
config.action_mailer.perform_caching
は、メーラーテンプレートでフラグメントキャッシングを行うかどうかの設定です。rails new
で生成されるconfig/environments/production.rbにおいて、 8.0からは以下のようにこの設定を行うコードが削除されました(この変更のPRとこの変更のCommit)。このキャッシングを無効にするコードの削除により、メーラーテンプレートでのフラグメントキャッシングが有効になります。既存アプリでもメーラーテンプレートでのフラグメントキャッシングを有効にしたい場合は、このコードの削除により可能です。
rails 7.2からrails 8.0への移行(アップデート、アップグレード)で必要な作業
Rails 8.0におけるsilence_healthcheck_path
config.silence_healthcheck_path
は、ログ出力を抑制すべきヘルスチェックのパスを指定する設定です。rails new
で生成されるconfig/environments/production.rbにおいて、 8.0からは以下のようにこの設定を行うコードが追加されました(この変更のPRとこの変更のCommit)。ヘルスチェックでログが詰まる問題が起きている場合や見やすさなどの理由でヘルスチェックのログを抑制をしたい場合は既存アプリでも同じ設定変更、つまり、設定の追加をしても良いかもしれません。
rails 7.2からrails 8.0への移行(アップデート、アップグレード)で必要な作業
Rails 8.0におけるpublic_file_server.headersとassume_ssl
rails new
で生成されるconfig/environments/production.rbにおいて、 8.0からは以下の設定2つが追加されているのですが(この変更のPRとこの変更のCommit)、 これは8.0からrails new
で生成されるアプリでKamal 2対応が行われていることに起因するものです。ですので既存アプリでは、Kamal 2対応をしないのであればこれらの設定の追加はしなくても良いと思われます。
rails 7.2からrails 8.0への移行(アップデート、アップグレード)で必要な作業
Rails 8.0におけるassets.compile
config.assets.compile
は、動的なSprocketsコンパイルを有効にするかどうかの設定です。rails new
で生成されるconfig/environments/production.rbにおいて、 8.0からは以下のようにこの設定が削除されているのですが(この変更のPRとこの変更のCommit)、 これは8.0からrails new
で生成されるアプリのアセットパイプラインのデフォルトがPropshaftになったことに起因するものです。ですので既存アプリは、Propshaftへ移行する前はこの設定は削除しない方が良いと思われます。
rails 7.2からrails 8.0への移行(アップデート、アップグレード)で必要な作業
Rails 8.0におけるaction_controller.perform_cachingとaction_mailer.perform_caching
config.action_controller.perform_caching
とconfig.action_mailer.perform_caching
は、両方ともキャッシュ機能を有効にするかどうかの設定です。rails new
で生成されるconfig/environments/test.rbにおいて、 8.0からは以下のようにこれらの設定を無効にするコードが削除されました(この変更のPRとこの変更のCommit)。公式として8.0からはテスト環境ではキャッシュが効いた状態を標準とするということだと思いますので、既存アプリでも同じ設定変更、つまり、設定の削除をしても良いかもしれません。